瞳の印象をアップさせてくれるカラコンですが、カラコンならどれでもいいというものではありません。カラコンで瞳の印象を際立たせたいなら「レンズ直径(DIA)」に注目して選びましょう。
レンズ直径(DIA)とはコンタクトレンズの直径を示す数値のことです。数値はドーム状に加工された状態のレンズ直径を測定したもので、DIAが大きいカラコンほど瞳を覆う面積が広くなります。カラコンの場合はレンズそのものの大きさを示すDIAのほかに瞳部分の着色面積を示す「着色直径」という数値も表記されています。一般的にDIAの数値が大きいほど着色直径も大きくなる傾向が見られますが、DIAの小さなカラコンでも着色直径を大きくとっているカラコンもあります。瞳の印象に直接影響するのは着色直径で、DIAの数値は見た目にほとんど影響しません。カラコンは瞳を着色する用途で使用されるため着色直径に注目しがちですが、DIAは安全に大きく関わる数値なのでないがしろにしてはいけません。
DIAが大きいほど瞳を覆う面積は広くなるので装着時にずれにくく安定的に着用できます。その代わり瞳を覆う面積が広くなるほど角膜への酸素供給が少なくなり目が乾きやすくなるので、瞳への負担が大きくなってしまうというデメリットがあります。DIAの小さいカラコンは瞳への負担が少なく長時間の着用に向いていますが、レンズがずれたりレンズと瞳の間に異物が入ったりといったトラブルが起こりやすくなります。
一般的なカラコンのDIAは14.0~14.5ミリで、視力矯正用のコンタクトレンズに比べるとやや大きめです。これは瞳部分の着色面積を確保する必要があるというのが大きな理由で、DIAが小さいと着色面積が狭くなってしまうため大きめレンズが好まれる傾向が見られます。
最もお多いのは14.2ミリのカラコンです。このサイズだと十分な着色面積を確保しつつ着用時の負担も抑えられるので、日常使いのカラコンとしてもふさわしいサイズです。14.5ミリ以上のカラコンは着色面積が広く瞳の印象を際だたせる効果は高いのですが、着用時の負担も大きくなるので長時間の着用には不向きです。写真撮影など短時間の着用なら問題ありませんが、仕事や学校につけていくカラコンとしてはオススメできません。
DIAの大きいカラコンほど装着が難しくなります。初心者は比較的楽に装着できるDIAの小さいカラコンから始め、装着に慣れてから大きめサイズを使いましょう。